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イラスト:絵具と人物

やすこ先生の、子育てのヒントプチクラスキッズクラス・ジュニアクラス 2021.01.21

こどもはこどもらしく

「こども」っていくつくらいから そう呼ぶのでしょうか

乳児期から卒乳して おむつもはずれたころからかな。

だんだんと赤ちゃんから、こどもへと変わっていく気がします。

そのなかでも 3歳 4歳 5歳 は、

一年違うだけでずいぶんと変化がありますね。

 

こどもって、いやなことは嫌と言い、うれしいと跳びはね、

さみしかったり、つらい時は大声で泣きます。

危険なことは ダメと言われて学びますが、

それは何度も伝えないと 分かってはくれません。

もうあなたの思う通りには いかなくなってきますよね。

だってこどもは 自分のペースで成長したいのです。

本人の意思に関係なく 抱っこされて出かけていた頃とは

あきらかに子育ての方法も変化する頃になってきています。

 

2歳はなんでも「いやいや!」 言われた通りにやるもんか。

そろえて並べられた靴も反対にして はきたいくらい。

 

さらに捕まえようとしているこちらの手も振りほどいて

結果を恐れずなんでもやってみようとするのが 3歳。

 

でも4歳は ちょっと恥かしくて 思い切りが悪くて、

せっかく挑戦しても 失敗して涙がでることも。

 

5歳になると、ああこれは前やったことがあるから大丈夫

と、経験が増えたことで 自信も育てながら、

ちょっとの不安に負けず、取り組めるようになります。

 

これが世の中で言われているおおまかな成長のしるし。

でもそれぞれに育っている環境や条件がちがいますから、

その通りにはなりません。

その違いが「個性」ですね。

もし、5歳になってもよく泣いて、自信が持ててなくても

まだもう少し4歳でいたいのかなと 「待つ」気持ちで、

こどもが 自ら育つのを見守ることができれば、

やがて 自信をもった5歳になることでしょう。

こどもは こども時代を自分のペースで

育っていくものだ と思うことができれば、

「もう〇歳なのに」と、言葉で追い込むようなことを

しなくてもいいのでしょうね。

 

アトリエぱおのプチクラスレッスンで、

そういう場面に 出会うことがありました。

年中さんの時は うまくできなくて悔し涙していたI君が、

こんなにやる気と自信をもって

制作に取り組んでいる!!

久しぶりの対面レッスンでの 嬉しい瞬間でした。

日頃のお母さんの笑顔から感じられる、

「待つ」という見守りが

こうやって実ってきたのだと、実感しました。

 

こども時代を こどもらしく過ごさせる。

当たり前のようですが あなたの「待つ」気持ちが、

それを実現させるための 大切な鍵になるのですよ。

 

畠山 泰子