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アトリエぱおとはBlog

イラスト:リンゴ

イラスト:絵具と人物

ピアノクラス 2007.09.27

曲のイメージをつかむためにCDを聴いた方がいいですか?

CDを聴いていろいろな音楽に触れることはとても重要です。
ピアノ曲に限らず、ヴァイオリンでもフルートでもオーケストラでもいい。
古典派の曲、ロマン派の曲、現代の曲、
民族音楽や日本の音楽でもいいですね。
いろんな曲に親しんでほしいと思います。
また、テレビで演奏会の様子を「見る」こともしてほしいです。
ピアニストがどんなふうに演奏している? 
ヴァイオリニストの腕の使い方は? 
指揮者はどんなふうに指揮をしている?
これらはCDを聴くだけではわからず、目から情報をいれることが演奏に役立つこともあります。

さて、冒頭の質問は、生徒さんがいま練習している曲のCDを聴いた方がいいかどうかという主旨の質問です。
答えはもちろん、YESですね。
ただ、聴く時期はケースバイケースではないかと思います。
譜読みがまだおぼつかない段階では、
耳に頼りすぎない方がいいと思います。
「どんな曲なんだろう」と、真っ白な状態で楽譜と向き合う。
苦労しても自力で譜読みをする。そうやってまず自分の力で曲をひととおり弾けるようにしたほうがいいと思います。
CDを聴くのはその後から。
名ピアニストの演奏を聴いて、曲の全体像をつかむ。
表現力に磨きをかけていく。

いまは、クラシックの廉価なCDがたくさん出ています。
著作権のきれた昔の音源を再構成したものが多く、
音質が古くて悪いという評価もありますが、手軽に名曲に親しむことができてこれもいいんじゃないかと私は思います。
自分が今練習している曲だけではなく、
いろいろな音楽に親しんで、「音楽」という引出しをたくさん持ってもらいたいと思います。

ピアノクラス 溝尻 雅子