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イラスト:絵具と人物

プチクラスキッズクラス・ジュニアクラス中高生クラス・おとなクラス 2023.01.31

「カルタ絵」で国語力アップ

昨今の教育界では、こどもたちの国語力(語彙力)の低下が問題となっていることをご存知でしょうか?

2018年に発売され30万部を超える大ベストセラーになった

新井紀子著「A・I vs. 教科書が読めない子どもたち」で一気に話題になりましたし、最近では石井光太著「誰が国語力を殺すのか」もなかなか衝撃的な内容でした。

(「A・I vs. 教科書が読めない子どもたち」 新井紀子著 東洋経済新報社刊)

 

(「ルポ 誰が国語力を殺すのか」 石井光太著 文藝春秋刊)

 

どういうことでしょう?

多くのこどもたち(日本人、または現代人と言い換えてもいいかもしれません)は、
①日本語を正しく読めていない。
②正しく読めていないので言葉の意味がきちんと理解できていない。
③問題文の意味がわかっていないのですから、国語のテストだけでなく算数でも理科でも正解できるわけがありません。

先生の話を聞いていても、意味がわかっていないのでは、それは音が聞こえただけで、理解するという意味の「話を聞いた」ことになりません。

つまり何を学ぶにしても、まずは母国語の日本語を正しく理解する力が必要です。

 

国語力アップのためには読書がやはり大事ですが、実は絵を描くこともとても大事なのです。

以下の2つの文を読んでみてください。

A「人に犬がかみつく」

B「人が犬にかみつく」

この2つの文章の違いはわかりますね。

ほとんどが同じでもAとBは全く逆の意味です。
しかしこの2つの文章が同じだと思う子が一定数いるのです。

なぜかというと、助詞の「に」「が」を無視して
「人 犬 かみつく」
だけしか読めていないので、どちらも「人 犬 かみつく」になってしまうのです。


日本語だと理解しづらいかもしれませんが、英語だとありえますよね。

単語だけを並べて訳せばそうなってしまうこともあります。
しかしこれは絵を描くことが得意なら防げます。
図のように、絵にすればまったく逆なのがわかるからです。

 


つまり読んだ文章を頭の中で絵にイメージすることができるなら、間違いに気づくことができるからです。

絵を描く→国語力が上がる→文章の意味がわかる→他の教科の成績も上がる
となるはず。


成績が上がるだけでなく、文章の意味がわかるようになれば、本を読んでも映画を見ても意味がわかるからより楽しめますし、人の話もよくわかるし、自分の話も人に伝わりやすくなるので、人生が大幅に楽しくなると思いますよ。

 

浅原裕貴