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ピアノクラス 2014.12.10

ピアノレッスン日記 連弾の巻 その5

こんにちは ピアノクラスの溝尻です。
発表会でとりあげる連弾曲の巻  第5回目は久石譲作曲 Summer

1999年公開の映画「菊次郎の夏」(監督 北野武)のメインテーマで、トヨタ・カローラのコマーシャルにも使われている曲です。
ピアノクラスではクラシック音楽だけでなく、このようなポピュラーな曲もレッスンでよく取り上げます。

メロディの冒頭の4つの音を聞いただけで、あ、この曲、聴いたことある! と思いませんか?
音楽ってつくづく不思議。
音の数は12個しかない。音の長さも、そんなにたくさんの種類があるわけではない。よくつかわれるのは2分音符、4分音符、8分音符。そしてそれぞれの音符に半分の長さをくっつける付点音符。
これらの組み合わせで作曲家の手によって紡ぎだされるメロディは無限です。

「Summer」の単純で且つ心に残るメロディを聴くと、なんだか温かく懐かしい気持ちになります。

ピアノ連弾用に編曲されたこの曲を、楽譜の指示に従って生徒さんとしっとりと演奏していました。
あるとき作曲家の久石譲自身のピアノ演奏を聴く機会があり、彼は左手の伴奏型をスタッカートではずむように生き生きと弾いているんですね。
これが作曲家のイメージなのかと新鮮な驚きがありました。
しっとり系に慣れていた耳には、生き生き系は最初は違和感がありましたが、演奏してみるとこれはこれで乙なものであると。
今は、明るい日差しの中で希望に胸をふくらませている、そんなイメージをもってスタッカートで弾いています。

この曲は生徒さんのお母さんの大好きな曲でお母さんに聴いていただきたくて発表会の曲に選びました。
子どもはどんどん成長していく。彼女が明るい未来に向かっていく姿を、ご家族の方に聴いていただこうと思います。
ピアノクラス 溝尻雅子